近視の原因と考えられている要因は、遺伝的なものと環境的なものの二つがあります。
遺伝的というのは、子供が近視になる確率は片親が近視の子供はおよそ2割増し、両親共に近視の場合はおよそ8割増しとなることが知られています。その結果、自分の近視が強いと感じている親が自分の子供に近視治療を受けさせたいと受診するケースが年々増えています。
一方環境的要因は、スマホなど現代人の宿命として近くを見る頻度が急増していることが主な要因として考えられます。以前は、勉強をたくさんする子供、本をたくさん読む子供は近視になりやすいと思われていましたが、現在ではスマホ、タブレット、ゲーム(近視悪化3要素)が主な近視の悪化要因として、親の共通した認識に変化してきています。近くのものに長時間ピントを合わせ続けることで目の奥行きの長さ(眼軸長)が伸び近視化すると考えられています。なかなか、遺伝的要因に治療を施すことは難しいですが、環境要因に基づく近視はこの近見作業による眼軸長の伸長を抑制することが治療になります。そこで当院では、近視進行抑制効果を期待して以下を処方しております。