小児の近視について
2024.09.06
最近続けて2人の小学生が近視治療を希望され受診されました。二人とも小学生高学年ですが測定するとすでに大人顔負けの強度近視で眼鏡の矯正なしでは生活ができない状況でした。ご両親が、近視の進行を止められないものかと当院で開始したレッドライト治療を知っての受診でした。レッドライト治療はおよそ8~9割の確率で近視の進行を抑制する画期的な治療ですが、視力を回復する治療ではないため近視の程度は維持したままで治療中も眼鏡やコンタクトレンズ装用は必要です。また、もう一つの近視治療であるオルソケラトロジー治療の適応度数もすでに超えてしまっていて最適な治療を提供することが難しい状況でした。どちらのお子様を診察していてももう少し早い近視の軽い段階で受診していただけなかったものかという惜しい気持ちがぬぐえませんでした。最近では小学校低学年から近視になるお子様が増えており、近視の初期段階でレッドライト治療を介入できれば高学年になって後悔しなくて済むことが可能になると予想されます。例えばご両親が近視が強いとか、お子様が勉強・読書が何よりも好きだとか、近視になりそうな要素があってすでに学校検診で眼科受診を指摘されるようであれば、是非眼科に早めに来ていただきお子様の将来の視力のことを相談していただきたいと切に思います。
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